ナデシコ
ナデシコ、日本の歴史
日本各地に自生するカワラナデシコは、古くは万葉集の中の歌にも詠まれました。平安時代に入り中国からセキチクが導入されると、一季咲きだったカワラナデシコに対して、四季咲きのセキチクは秋にも咲くことから「常夏(とこなつ)」と呼ばれ、紫式部の書いた源氏物語にも登場しています。
セキチクが中国、つまり唐から入ってきた「カラナデシコ」に対して、自生のナデシコを「ヤマトナデシコ」という言葉で呼ぶようになったと言われています。
平安時代中期、清少納言が書いた「枕草子」には、『草の花は撫子(なでしこ)、唐(から)のはさらなり、大和のも、いとめでたし。』と記されており、『草の花は撫子(なでしこ)、唐のものは言うまでもないが、大和(日本)のものもとても立派である。』とした文章が残っています。
撫子(なでしこ)全般の花言葉は「大胆」「純愛」「貞節」。
ナデシコの開花時期は6月~9月。ナデシコは7月14日、7月22日、7月28日の誕生花です。
ピンクのナデシコの花言葉は「純粋な愛」。
赤いナデシコ(八重咲き)の花言葉は「純粋で燃えるような愛」。
白いナデシコの花言葉は「器用」「才能」。
ナデシコの英語の花言葉は「boldness(大胆)」。