緑の中に目を引く建物が!
隈研吾氏がデザイン監修を担当し、東京・晴海に期間限定で建設されたパビリオン〈CLT PARK HARUMI〉が、その役目を終え、岡山県北部に位置する真庭市の国立公園 蒜山(ひるぜん)に移築されました。
真庭市では、晴海から蒜山高原に”里帰り”する(”里帰り”の仔細は後述)CLTパビリオンの愛称を、広く国内外から募集(募集終了 / 期間:2021年2月22日から3月31日)。先ごろ行われた選考には隈氏も参加して、応募総数437点の中から選ばれた「風の葉」に決定しています。
軽快なデザインが目を引くこの建築物は、直交集成板・CLT(Cross Laminated Timber)の魅力を伝える「CLT 晴海プロジェクト」で建設された展示施設の1つで、半屋外の仕様。意匠であり構造材でもなるCLTパネルを”あらわし”の状態で仕上げ、木目の美しさを最大限に生かした、隈氏ならではのデザインとなっています。
CLTとは、ひき板(ラミナ)を並べた後、繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料[*2]で、国産のヒノキ材とスギ材から加工された真庭市産のCLTが、この〈CLT PARK HARUMI〉において多用されています。